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2025/08/28 09:39
ペットの防災は何が必要?今日からできる防災対策と防災グッズ
豪雨や台風など、毎年のように自然災害に見舞われる日本では、いつ大きな災害が起きてもおかしくありません。
ただ、「何から用意すれば良いのか分からない」と準備をつい後回しにしている方も多いでしょう。
災害時の備えは、大切なペットの命を守ることにつながります。
この記事では、ペットと過ごす飼い主向けに、今日からできる防災対策を紹介します。
災害時の慣れない環境でもペットが安心して過ごせるよう、記事の内容を参考に、できることから始めていきましょう。
ペットを連れての避難の基本
災害が起こったときは、飼い主とペットの両方の安全を確保できる避難方法を検討しましょう。
自宅から避難する場合、飼い主はペットを連れて安全な場所まで避難すること(同行避難)が基本です。
ただし、ペットと同室で過ごせるかどうかは避難所によって異なります。避難所でのペットの飼育(滞在)場所などについては、お住まいの自治体のホームページやSNSなどで事前に確認しておきましょう。
そのほか、自宅での在宅避難や安全な場所にある親戚や友達、かかりつけの動物病院などにペットを預けるという方法もあります。
ペットに必要な9つの防災グッズ
ペットに必要な防災グッズは、ペットの種類や年齢、健康状態などにあわせた準備が必要です。
防災グッズは、少なくとも5日分は用意しておきましょう。
犬や猫の基本的な防災グッズ:
* ペットフード(ドライ・ウェット)
* 軟水
* 首輪・リード(伸縮しないタイプ)
* 食器
* クレート・キャリーバッグ
* トイレ・マナー用品
* 常用薬
* ガムテープ
* ペットと飼い主が一緒に写っている写真
災害時は、環境の変化から食欲不振になるペットも少なくありません。
特に猫は短い絶食期間でも命に関わるリスクが高いため、普段のフードに加えて嗜好性の高いおやつやトッピングなども用意しておくと良いでしょう。
そのほか、おもちゃやビニール袋、ブラシやウェットタオルなどのケア用品、猫を飼っている場合は洗濯ネットがあると便利です。
猫は狭いところを好むため、避難時洗濯ネットに猫を入れておけば、落ち着かせながら安全な場所まで移動できます。
家でできるペットの防災対策
ペットと共に災害から身を守るためには、上記のグッズだけでなく、普段の暮らしの中での防災対策も大切です。
ここでは、家でできる以下の4つの防災対策を紹介します。
1.飼育環境の安全確保
2. ペットの迷子対策
3. ペットの健康管理の徹底
4.避難場所の確認
それぞれどのような備えが必要なのか、確認していきましょう。
1.飼育環境の安全確保
ペットのための防災対策として、まずは飼育環境の安全性を見直してみましょう。
例えば、ケージの周囲にある家具や家電製品は、地震の揺れで転倒・落下しないように固定します。
水槽でペットを飼っている場合は、水槽台を固定して中におもりを入れたり、アクリル水槽に変更したりするのもおすすめです。
また、犬や猫などは突然の災害にパニックを起こすこともあるため、逃げ込めそうな隙間もあらかじめ塞いでおきましょう。
2.ペットの迷子対策
迷子になってしまったときに役立つのが、マイクロチップや迷子札、鑑札などです。
マイクロチップや迷子札などを装着していれば、災害時に飼い主と離ればなれになった場合でもペットの身元をすぐに確認できます。
マイクロチップは、犬猫を含む哺乳類のほかにも、鳥類や爬虫類、両生類や魚類など、ほとんどの動物に埋め込むことができます。
愛するペットの行方不明を防ぐために、ぜひマイクロチップの装着を検討してみてください。
なお、2022年6月以降にペットショップやブリーダーから迎えた犬や猫には、マイクロチップの埋め込みが義務化されています。
3.ペットの健康管理の徹底
災害への備えとして、日ごろからペットの健康状態をチェックしておくことも大切です。
具体的には以下の内容をノートにまとめておくと、災害時だけでなく、普段の健康管理にも役立ちます。
* 食事量
* 飲水量
* 普段の糞尿の回数
* 予防接種歴
* 運動の様子
アレルギーや持病がある場合は、その症状や薬名なども明記しておきましょう。
また、避難所で生活する場合に備えて、犬や猫、うさぎやフェレットなどはトイレトレーニングのほか、クレートやキャリーバッグに普段から慣れさせておくことが重要です。
犬の場合は、「待て」「おいで」「おすわり」「伏せ」など基本的な指示や不用意に吠えないことも教えておきましょう。
4.避難場所の確認
避難所には、ペットの受け入れ可能な場所と不可の場所があります。
自治体ごとに方針が異なるため、必ず事前に調べておきましょう。
加えて、自宅から避難場所まで歩く場合の経路や所要時間、危険な場所などを知っておくことで、より安全に避難できます。
また地域によっては、定期的にペットの同行避難訓練を実施していることもあります。地域住民との連携も深まるため、機会があればぜひ参加してみてください。
まとめ
災害からペットを守るためには、飼い主の冷静さと事前の準備が大切です。
例えば普段食べているフードやおやつなどを多めに購入しておくだけでも、防災対策になります。
いざというときに落ち着いて行動ができるように、普段からペットの防災対策を意識し、災害に備えましょう。